PRODUCT JOURNEY - 輝きの奥にある景色 -

top.jpg

PRODUCT JOURNEY

- 輝きの奥にある景色 -

研磨工房でとある石の原石を見た時、雪山のように見えました。透明なクォーツの内側にインクルージョン(内包物)やクラック(ひび)が立体的に重なって、まるで雪が降り積もった木々が並んでいるよう。それはいわゆる「宝石」というニュアンスとは異なり、水墨画を眺めるような静かな世界が広がっていきます。

1.jpg
4.jpg
3.jpg

宝石は輝きの文化で、特にダイヤモンドはその歴史を一身に背負っています。ダイヤは輝かせられる、そう知った先人たちが、より見事な輝きを求めて近代の文化を作り上げました。これは価値ある技術発展だと思います。しかし、冒頭の石のように、ダイヤモンドも自然の鉱物の一つです。本当はインクルージョンやクラックが入っているものが9割。「より白く輝くように」というダイヤモンドの価値観は、実は人間の欲求が作り上げた一つのとても小さな世界であることを、多くの人は知らないようにも思います。

5-2.jpg
5-3.jpg
5.jpg

私たちが選んでいる透明なダイヤにも、インクルージョンやクラックが認められます。いわゆる輝きの文化の中では選ばれない石もあることでしょう。しかし限りなく無色透明なのではなく、そこに小さなクラックというきっかけがあることで、光の奥行きを感じたり、景色を重ねたりできる。人の想像を広げ、単純な輝きという価値だけでない美しさと出会うことができる。これは自然を扱うジュエリーだからこそ、感じることのできる豊かな感覚だと思っています。それがたとえ上等なダイヤであってもです。

6.jpg
7.jpg

見立て、その魅力を見初めること。どうぞご自分の中に広がる景色を覗いて見てください。

megumi kudo