#44 Thinking about materials

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#44 Thinking about materials

小さなひと粒の中に大きな自然を感じながら、宝物を少しずつ探し集めてきました。
アトリエには、様々な種類の色石がコレクションされています。

その中から、この春にはどれをお見せしようか選んで仕立てている最中です。

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石を眺めていると、この世の中には美しいものがたくさんあるんだなと感じます。石を探しに行く時には、大袈裟ではなく毎回が小さな感動です。

石の名前や希少性よりも、その個体にしかない色や内包物の現れ方、形に惹かれて選びます。記憶や想像の中の美しい情景と重ね合わせたりしながら、どれも良く見えてしまう時には"いちばん"と思えるものだけを。だから、本当にひとつずつしかありません。ひとつひとつの石の表情と向き合うと、以前に比べて手に取る石は少なくなってしまいましたが、私たちが伝えたい石の魅力とはそういうものなのでは?と、自問を重ねてきました。

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その時ぴんとくるものが前提ですが、時間が経ってからもっと良く思えるものもあります。季節やその時の感情、見聞きしてきたもの、はたまた天気でも変わります。なのでたまに棚の奥から適当に石を持ち出して眺めると、思わぬ発見をすることもあります。この辺りは、音楽やファッションとの付き合い方にも似ています。好きなものは好き、というのは変わりませんが、自分の中での小さな流行り廃りのサイクルを経て、愛着を増していくという……

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とりとめのない話を書き散らしたところで、ちょうど旅に出ていたスタッフが石を携えて戻ってきました。アトリエに宝物が増えていきます。そして私たちのとっておきを少しずつ、お裾分けしていきますね。

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megumi kudo