#43 Preuve marriage ring

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#43 Preuve marriage ring

新しい〈Preuve〉が完成しました。 伝統的な彫金技法を用いた、マリッジリングのシリーズです。

Preuve(プルーヴ)とは"しるし"を意味します。作り手、結ばれる二人、これからの時間と、様々なしるしをこのリングに刻んでいってもらえたら、という想いを込めました。

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日本の伝統的な彫金技法である和彫りは写実的で力強い彫りが特色ですが、〈Preuve〉はそこに柔らかなニュアンスを乗せていく作り方をします。月桂樹のデザインに決定する前も含めると、山積みになるほどの試作が生まれました。和彫りらしさを活かしながら線や図柄の込み具合を慎重に加減していきました。

長く使っていくブライダルリングにおいては、実際の着け心地や指にはめた時の美しさを左右する"フォルム"も大切にしたいところです。着け心地の良さは「気にならない」ことが第一。一目見て分かるものではありませんが、着々と追求を重ねている部分でもあります。さらに柔らかく、手に馴染むフォルムになった真っ新なリングに、3つの月桂樹の模様を彫り入れました。一打入魂、そんな言葉をおくりたい仕上がりに。

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出来上がった最終サンプルを手にした時には、これまでの長い時間がぎゅっと濃縮されたような重みと、納得感を覚えました。最後の仕上がりは職人に委ねるため、この時は安堵の気持ちが大きいかもしれません。考え手と作り手、アトリエと職人の感覚が通じた嬉しい瞬間でもあります。

完成して改めて思うのは、私たちのブライダルの物作りは、私たちの記憶の中にある指輪のイメージを具現化する取り組みなのだということです。私たちの父母、祖父母の指輪からヒントを得て作った"彫り"の指輪を、私たちはどこか懐かしいものとして捉えていました。彫りそのものの凄味よりも、人々の記憶の風景、そこに寄り添う温かい感情を再現したいという思いが初めにあるのです。

彫りの持ち味を活かしながら、"馴染み"の風合いを大切にした表情を、ぜひ直接ご覧頂きたいと思います。新作・リニューアルを加えて新たなラインナップとなった〈Preuve〉シリーズに、これからもご注目ください。

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mederuの考えるブライダルリングとは、時を重ねるごとに味わい深くなっていくものです。手にした瞬間の幸せが時を経て醸成されていくように、リングにも日々の記憶を刻みながら過ごして頂けると、私たちも嬉しく思います。使う人それぞれの形に育てて頂けることを楽しみに、作り続けてまいります。

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megumi kudo