#42 PREMIO GORDO shoes for gentlewomen

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#42 PREMIO GORDO shoes for gentlewomen

今回は2/23よりMEDERU aoyamaで受注会を行う〈PREMIO GORDO〉の靴や、靴というものについて思うことを、書き連ねてみようと思います。

靴といえば……人間が生活を営む上で欠かせない道具である一方、人の美意識を反映するファッションアイテムの側面も強く持ったものです。そして多くの人にとって、熱烈な憧れと共に味わい深い想像や私的なエピソードに思い巡らせることのできる、素敵なもののように思います。

例えば大人になると「いいものを一つ」、あるいは人前でも恥ずかしくないよう、ひとかどの靴を選んだという方もいらっしゃるでしょう。
けれども自分の足に合う一足に出会うことは一苦労だったり、そうして見つけた定番をもってしても、おしゃれ心の渇きで「違うものもあったらいいな」なんて思ったり。年齢や経験を重ねるたび要求が膨らんでいくものだなぁと、靴に対しては日々感ずるところがありました。

PREMIO GORDOの靴に感じていることをキーワードにすると、一つは「美しいバランス」です。 オーセンティックとモダン、マニッシュとエレガンス。道具としての靴と、ファッションとしての靴。緻密な技と繊細な感性。相反する要素が、バランスの妙により成り立っている。そんな靴だと思います。異なる革の質感、造作のかかったウェルト、土踏まずのくびれたシェイプなどなど……。初めて見た時にはオーソドックスで端正な靴、という印象を感じていましたが、一周眺めて全体像を掴むと、様々な部分のこだわりにはっと息を呑みました。

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もう一つは「長く愛せる」ということ。
デザイナーの山崎さんは長いあいだ履いてもらうこと、歳を重ねても似合う靴であることをイメージされて作っています。ご自身のお祖母さんにも履いて欲しいと思いながらデザインしているそうです。王道とモダンが織りなすデザインもそれに適ったものですが、山崎さんの靴は作り方も特徴的です。
彼女が採用する製法の中に、紳士靴に用いられる「九分仕立て」があります。十のうちの九を手縫いするという仕立て方。重みがありますが履き込むごとに中底が馴染んでいき、本底を張り替えながら履き続けられる構造なのだそう。
製法によって靴との付き合い方も変わってきます。どれくらいの頻度で履くものにしようかなと、現在のワードローブと共に想像しながら選ぶというのも、また一つの愉しみですね。

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少し玄人向きな見方もしてしまいましたが、理屈抜きにこの靴たちが持つ"気配"にぴんとくるものがあったなら、ぜひじっくり触れてみてください。一目惚れの強烈なインパクトよりも、じわじわと惹き寄せられていく。そんな魅力のある靴たちですので、会期中に繰り返し確かめて頂くのも良いと思います。

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【PREMIO GORDO shoes for gentlewomen】
2/23(金)〜3/14(水)
MEDERU aoyama
東京都港区南青山6-8-3
営業時間 12:00-19:00(木曜定休)
※オーダーは受注生産にて承ります(6月頃お届け予定)
PREMIO GORDO website >
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年齢や経験を重ねるたびに要求が膨らんでいくのは、靴に限った話ではないのでしょうね。ジュエリーに限らずいつも何かを探している"もの好き"な私たちがこの先にご紹介していくものも、きっとそういったものになるかもしれません。自らのスタイルを彩る、いい"ひと癖"のあるもの。また出会えた時にはお伝えしていきます。

megumi kudo