#35 Basic diamond items

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#35 Basic diamond items

「大人になったら一つは持ちたい」
という女性にとっての特別な持ち物の一つに、ダイヤモンドは当てはまると思います。
代表的なのは一粒ダイヤでしょう。
きりりとした輝きも、すっくと掲げられたその尊さも、
ダイヤの普遍的なイメージとしてずいぶんと長く
もちろん、この遠く高貴な存在のような美しさもダイヤの魅力であるのだけれど、
私たちはこれも一側面だと考えています。

古くからダイヤを巡って、様々な工夫や技巧が生まれてきています。
長い時間の流れで見ると、ダイヤはそうした作り手の探求心に火をつけるような、
奥深い魅力を持った素材であったのだとも思うのです。
私たちが見つけたまた別のダイヤの魅力を、
今週は〈Pave〉シリーズを通じてお話したいと思います。

このシリーズの由来ともなっている"Pave"とは、「石畳」という意味です。
石を敷き詰めた道に似ていることから、
ぎゅっと隙間なく石を並べたセッティングを「パヴェ留め」と呼びます。

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宝石を敷き詰めるのですから、
古いパヴェ留めのジュエリーは確かに華やかなものが多いです。
ただ、私たちが惹かれたのはジュエリーらしい華やかさではなく、
緻密に丁寧に作り込まれた端正さでした。
ここからヒントを得て、
1粒でも確かな輝きを持つダイヤモンドの存在感を、
同色のプラチナのベースに留めていきました。
あえて1粒ごとの輝きを馴染ませる。
そうして一つのテクスチャのような、
繊細だけれど一体感のある表情を見つけていきました。

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これはシルエットにも言えることです。
このPaveシリーズの特徴はシルエットの自由さ。
大きな爪を必要としないこの留め方は、輝きをシルエットの中に収めることができます。
顔を引き立てる細身でシンプルなフォルム。
一粒を掲げるソリテールスタイルにはない洗練を引き出しました。

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モダンなシルエットに丁寧に収められた、古典の輝き。
この軽やかな贅沢が、とても気に入っています。

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megumi kudo