#33 〈mederu BRIDAL〉Marriage ring -handwork-

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#33 〈mederu BRIDAL〉Marriage ring -handwork-

前回のジャーナルではマリッジリングについてお話しましたが、今回はその中でも大切にしている、手仕事の魅力に焦点を当ててみたいと思います。

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物を作る上で探求している古典の魅力。その中でも、機械の発達が進んでいない時代の手仕事が見せる表情は奥深く、惹かれるものがあります。手仕事の良さは様々にありますが、私たちがその中に見た魅力は、人が時間をかけて培ってきたものが持つ緊張感の中にありました。

彫金という伝統的な技法をメインにした「プルーヴ」や「シグニットリング」の開発現場。漂う緊張感の中、目の前で刻まれていくそのひと彫りに、いつもはっと息をのんでしまいます。そこにあるのは、長い歴史の中から受け継がれてきたものの重み。時代を超えて紡がれてきた技術や精神、職人自身の鍛錬、様々な積み重ねが生んだ手仕事は、確かな存在感をものに宿します。

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その緊張感の中にもふと現れる、機械には作れない手の痕跡。それもまた、手仕事の魅力の一つです。彫りの線に浮かぶ、力の強弱が生む揺らぎ。「カミーノ」に代表される、叩く・削るという手仕事の跡。そこには人の手でしか出せないぬくもりがあります。

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眺めていて飽きないというのは、長い付き合いの中で愛用して頂くために、大切なことだと感じています。ものの表情により味わいと深みを与えてくれる手仕事は、ものへの愛着を深めるためのエッセンスのようなもの。マリッジリングをご覧頂く際には、手仕事を通してその背景にある人の姿勢も感じて頂けたら嬉しいです。

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megumi kudo