#25 '17SS〈Limited〉One-off episode

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#25 '17SS〈Limited〉One-off episode

今日お話しするのは〈Limited〉シリーズの[1点もの One-Off ]アイテムのエピソード。
メデルの〈Limited〉とは、私たちアトリエがこつこつと集めたマテリアルを少しずつ使い、数量限定でお届けしているシリーズです。その中でも、1点ものに当たる[One-Off]とはより個性の立ったものたち。もしかすると、あまりご覧になったことのない珍しい石が多いかもしれません。
個性の立った石は数や質を揃えるという点で、市場では扱いにくいものとして弾かれがち。しかし私たちからすれば、その自然の生むニュアンスも魅力の一つに感じます。言うなれば、農家さんが自宅で食べている野菜のような存在。形は歪だけれど、味はとっても美味しいものばかりですよね。そうして誰かが決めた基準ではなく、それを手にする人の基準で魅力を気づいてもらうという愉しみも込めたシリーズです。

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きっかけを形にしたのは昨年の冬。市場にはなかなか出回らない個性豊かなカラー、クラック(ひび)や内包物を含んだダイヤモンドとの出逢いに私たち自身も感動し、それを伝えたいと思ったのが[One-off]の始まりです。ニュアンスある深い色、奥ゆかしい輝き……世間的なジュエリーの価値基準にある”美しさ”からは外れているとしても、ファッションという視点で見ると十分に素敵なものがたくさんありました。

上の2枚の写真はスピネルという石です。赤〜紫系、薄いブルー〜グレー系まで様々な色調のものを集めました。同じ色調のなかでも濃淡がさらに分かれています。煌めきも冴えた、美しい石が揃っています。

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こちらのカットも色も様々な石は、ガーネットです。1月の誕生石、柘榴(ざくろ)色をした赤い石というイメージを持たれている方が多いと思います。意外でしたでしょうか。

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"この石はこうである"というカラーストーンに対する既成概念を良い意味で取り去って、石やジュエリーである前に「ファッションとして、気に入った彩りを身に着けたい」そんなフィーリングにかなう色彩や形を集めています。

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ふとした角度の違いや異なる光の下で色合いを変える、カラーチェンジサファイア。袋にしまおうとした時に素敵なグラデーションを見せてくれたので、再び取り出し明るい陽の下で、じっくり見入ってしまいました。
手に取って眺めても美しい、オブジェのように味わい深い石たちを選りすぐっています。

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先ほどのスピネルを例にとると、ピンクの中で控えめな色と鮮烈な色では印象がだいぶ異なりますし、好きな色でも「身に着けられる色」と「そうでない色」があったりするのは、日頃よく感じていることです。しかしこれだけニュアンスが豊かであると、自身の感性で「ほんとうに愛せるもの」を選ぶことができますよね。私たちアトリエのスタッフも、各々これまで以上に気に入ったカラーストーンを見つけてリングに仕立てました。

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ひとつひとつの表情をじっくり吟味し、心惹かれる彩りと出逢って頂けたら嬉しいです。宝石に対する価値観が、きっと変わると思います。
7月の〈オープンアトリエ〉でもたくさんご覧頂けますので、ぜひお越しください。

megumi kudo