#20 水晶 時の重なりが作る、「純粋性」に触れる旅

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#20 水晶 時の重なりが作る、「純粋性」に触れる旅

雨のそぼ降る春の終わり、この夏お届けする<水晶>のアイテム開発のため、わたしたちは甲府の石研磨職人のもとへ向かっていました。<水晶>を取り上げるのは、これで3度目となります。これまでにも感じた水晶の持つ「澄み」という魅力を、より深めながら進めていったアイテム開発。その様子を、少しだけお届けします。

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甲府を訪ねる度に感じるのは、自然がつくる景色は豊かであるということ。この日は湖に寄り道もしましたが、その澄んだゆらぎを見つめながら静けさの中に身を置くと、肩の力が抜けるような清らかな心地よさがありました。お天気のせいもあり靄のかかった景色は、どことなく水晶の「澄み」につながるような、奥ゆかしさがありました。

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この日は工房もひっそりと静かでした。サンプルの製作をお願いしている間、工房の中を見渡し歩き回るのがちょっとした楽しみ。削りかけの鉱石の破片、出番を待つ道具たちの並び。雑然とした風景でありながら差し込む光は心地よく、流れる空気の清らかさにいつも心惹かれるものがあります。

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たゆたう水や木々の巡りと同じように、くりかえしくりかえし続いてきた“ものをつくる”という営み。それは工房の端々に刻まれ、しみついています。そして、時を重ねていくことで不要なものは淘汰され、少しずつ研ぎ澄まされていきます。それは雑然と見える工房であっても同じように。澄んだ心地の由縁は、そんな時の重なりであったのだと改めて気づかされました。静けさの広がる景色の中で感じた、煩雑さを超えた純粋性。それは静かで、とても奥深いものです。 

水晶においての「澄み」の魅力は、そういったところにも通じているように思えました。抜けるような透明とはまた違った、静けさと奥深さを携えた純粋性。それは静かな自然や、工房の空気に身を置いて感じた心地にもよく似ています。 

そんな煌めきを追い求めた<水晶>のシリーズは、来週リリース予定です。楽しみにお待ちください。

megumi kudo