#10 Like a little black dress -黒蝶貝 リング

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#10 Like a little black dress -黒蝶貝 リング

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2年前の冬にお届けしていた〈黒蝶貝〉のシリーズ。
覚えている方もいらっしゃるでしょうか。
真っ黒とは言い切れない深いニュアンスのある色艶に、
柔らかさを感じる質感。
どちらかというとそれまで、個人的には黒は扱いづらく感じていました。
洋服で黒を纏うと、どうにもその印象が強く、重く見えてしまう。
しかし当時はそれ以上に黒蝶貝にエレガントな魅力を感じ、
おばあちゃんになってもずっと使いたいと、
その中でも一番ボリュームのあるリングを選んだ記憶があります。
その日からずっと、私の定番アイテムとなっています。

基本はそれを一つ、右手の人差し指にひとつ着けて主役のようにしています。
その変わり、左手には色々なアイテムを重ねて自由に。
大体決まったスタイルを続けてしまう私ですが、
ある日ふと、左手の合わせ着けの中に、黒蝶貝のリングを紛れ込ませました。
私のものは長く使い込むうちに表面にくもりが出ていて、
その使い込んだ表情も味わいが増していたこともありますが
そうすると、驚くほどするりとなじみます。
黒は最も強く映える色なのに、最も脇役にもなれるシックさも持ち合わせていました。

そういえば、と思い出したのがシャネルが掲げた”リトルブラックドレス” 。
「黒は最も着る人の個性を引き立てるエレガントな色」と、シャネルは言っています。
昔私が黒を苦手としていたのも、自分の個性が引き立つほど大人になり切れていなかったからかもしれないなぁと、今なら思います。
そんな小さなエレガンスを、ヴィンテージのアイテムと合わせながら、今は自由に愉しんでいます。

megumi kudo