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Journal #61
2018 Winter Collection
Mother of pearl series

mederuがここ何年も取り組んできた素材の一つが〈白蝶貝〉です。貝という素材は古くから工芸素材として用いられてきました。日本では螺鈿細工、ヨーロッパでは古い手芸用具やカトラリーの持ち手が白蝶貝で作られているものが見られます。もっと身近なところでは、衣服のボタンにも使われてきました。真珠貝=真珠を生み出す貝でもある白蝶貝ですが、磨き上げると滑らかになるその質感には、思わず触れたくなる心地がある。昔の人もそう感じていたのでしょう。

白蝶貝は南洋の海で育つ大型の貝であり、幾重もの真珠層が積層し独特のまろやかな光沢を生み出します。近年は養殖技術の効率化や海洋環境の変化により、白蝶貝そのものの質が低下しているといいます。mederuが出会った白蝶貝は、工房に眠っていた数十年前のもの。現在の白蝶貝に比べると、大きさや厚みが違ってきます。磨き上げると、まろやかなだけでなく潤みを感じられる光沢が現れました。自然の恩恵に与った質感です。

今季はさらに、古いジュエリーに学んだ"撚り線細工"を取り入れました。極細の金線を手で撚り、枠に巻きつけていきます。丈夫そうに見える金であっても、力の加減を間違うとすぐに切れてしまうものです。紀元前の技巧を発祥とし何度もリバイバルされてきたこの装飾。製作技術の効率化が進むにつれて手仕事が廃れ、デザインだけが残ったものの一つです。

撚り線細工と共にこれまでの形にも敢えて彫刻を入れず、白蝶貝の上質な光沢をそのままに味わって頂けるようにお作りしました。〈水晶〉シリーズで用いていたヘクス型も白蝶貝で作るとまた印象が変わり、柔和な佇まいに。

どこか懐かしさを帯びた、柔らかな心地。私たちは白蝶貝に、真珠とはまた異なる特別な魅力を感じています。貝を削って作るため、大きくあしらえるのも良いところ。自身のトレードマークのように、これから先の定番として愛用頂けると幸いです。

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