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Journal #57
2018 Winter Collection
Rosier series

ダイヤモンドを主役とする物作りを継承したシリーズ〈Rosier〉。最もジュエリーらしいと言えるスタンダードな素材・ダイヤモンドを、現代女性のスタイルに合わせて再構築しています。

近代、ダイヤは輝くほど良いとされており、現在最も価値があるダイヤは主に「ブリリアントカット」です。58面体というとても緻密な設計で、その名のごとく最もダイヤを輝かせられるカットと言われます。

mederuではこの長らく基準とされてきた"輝きの歴史"を紐解き、輝きに価値があるとされる400年以上前、16世紀ごろのカット「ローズカット」に着目しました。当時はまだ電灯がない時代で、夜会に蝋燭の火で美しく照り返す輝きを求め、生まれたカットと言われています。ブリリアントカットに比べて輝きは控えめで、水面が揺らめくような瑞々しい透明感が特徴です。現在の価値基準では形や大きさにぶれがあり、完璧さとは程遠いカットと言えますが、私たちはこの自然な艶めきこそが日常の上質としてふさわしいと考えました。

今季はこのローズカットダイヤの静かな輝きに合わせた作りを、とことん追求しています。現代ではオープンセッティングと呼ばれ、より輝くための光穴を開けた石座が選ばれることが多いのですが、今季の〈Rosier〉はより古い時代のクローズドセッティングをメインに仕立てました。また以前からお作りしてきたものも全て、石座をプラチナからより鈍い輝きのホワイトゴールドに変えています。内部で溜まった光に鈍さが加わり、より落ち着いた表情に仕上げました。

また、今季の新作ではシンプルな覆輪留めに、細かいミルを一つずつ打ち込みました。よく見ると一粒ごとに揺れがあり、手仕事特有の風合いを感じて頂けることと思います。この風合いはゴールドの質感に対しても同様で、全てのアイテムを最終的に手で磨きをかけ、ゴールドの自然な艶を引き出しています。

ジュエリーに求める王道感と、控えめな奥ゆかしさ。一見相反する要素を丁寧に織り交ぜて生まれた〈Rosier〉。特別な時だけでなく、日常的にもそばに寄り添える定番となれましたら幸いです。

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